メールサーバーを保守管理する初心者に捧げる本
1. この本が目指すところ
メールの書き方の作法などではなく、メールシステムの構築・運営の作法などを学びます。 目標としては、独自ドメイン・自分のサーバーでの、GUI を使ったメール運用ができるようになることです。 ここでのメール運用とは、主に一般向け・企業向けに開放しているメールを運用することを言います。つまり、他者にメール API を開放して、大規模なデータを扱うなどといったことは対象外です。
ただ、メールのしくみを理解することで、自分が開発しているプログラムなどでメールを使う際の選択肢が増えるでしょうし、講座中でも少し 自作アプリなどにメールをどのように組み込むかという話をするつもりです。 また、数年たつと使えなくなる手順書にならないように、背景なども含めて解説していくつもりです。
2. 前提知識
前提知識としては、
- ネットワーク関連の技術
- たとえば、ドメインや IP アドレスがどういうものなのか
- たとえば、プロトコルという言葉が何を指すか
などの概要を理解していることとします。
また、linux のことやコマンドライン操作についてもある程度理解しておくことを求めます。目安としては、
- ユーザーやホームフォルダの概念
- コマンドラインの基本的な操作(ファイルの閲覧、編集などが自由にできる)
ができれば問題ないです。
ネットワーク関連の前提知識に不安がある人は、
を読んでおくと理解が深まると思います。MDN は各記事に前提知識となる記事へのリンクがついているので、それらもあわせて読んでおくといいでしょう。
linux の知識については、自分でサーバーをいじってみるのが一番です。Google や AWS などが、クラウドサーバーの無料枠を用意していますし、Microsoft が運営する Azure は、Github Education を使えば無料枠があります。
また、ネット記事や、書籍などでもわかりやすく紹介しているものがあります。
新しい Linux の教科書 https://www.sbcr.jp/product/4797380941/
【Linux 入門講座】初心者からステップバイステップで学べる! - エンジニアの入り口 https://eng-entrance.com/category/linux